ルーターを用いた接続共有


ここではルーターを用いてフレッツADSLの接続を複数のマシンで共有する方法を模索していきます。

ここでいう接続の共有とは、プロバイダのアカウントは1つで複数のマシンが同時にインターネットへの接続が出来る状態のことを言います。

ルーターを用いた接続共有のメリットは、ウィンドウズの接続共有を使わないためメインとなるマシンが存在しないので、サブマシンからネットにつなぐためにメインマシンを立ち上げるといった作業が必要ないことです。もちろんルーターの電源が入っていなくてはいけません。

その1 市販のADSLルーターを使う

これが一番手っ取り早いです。ただ、ADSLルーターはそれなりの価格(2万前後)なので覚悟しておいてください。
しかし、フレッツADSL接続ソフトをインストールする必要が無い、セキュリティの面で安全であるなどのメリットもあります。

その2 Linuxでルーターを作る(実験済)

ADSLルーターを買うのはあれなので余っているマシンでルーターを作ってしまいましょう。

作り方は、PPPOEドライバをインストールした後にネットワークの設定とIPマスカレードの設定をきちんとやればおよそ問題ないです。

まず、PPPOEドライバのインストールについてですが、付属のマニュアルの通りに行えば問題ないと思うので割愛します。

ネットワークの設定も普通どおりです。ただ、eth0とeth1の混同には気をつけてください。実験ではeth0にLANの設定を行い、start-pppoeファイルを書き換えてeth1をADSL接続するよう設定しました。

IPマスカレードの設定は一応書いておきます。実験はLaser5Linux6.4で行いました。RedHatでも同じようにできると思います。他は良く知りません。

パケットフォワードの設定
echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
ただしこれだと再起動した時に設定がもとに戻ってしまうので、/etc/sysctl.conf ファイルを適宜書き換えてください。書き換え方は中身を見ればわかると思います。0を1に書き換えてください。

IPマスカレードの設定
ipchains -A forward -s 192.168.0.0/24 -d 0.0.0.0/0 -j MASQ
これも再起動するともとに戻ってしまうので、
/etc/rc.d/init.d/ipchains save
とやって設定を保存してください。