俺の金 〜1999 冬〜

作詞 遠山 和宏


師走も半ばを過ぎたころ お前が金を借りに来た

お前と俺の仲だから 何も聞かずに貸したった

茶封筒に入れた12万 年明けに返すと約束だ

 

今年も終わりに近づき 世間はクリスマスムード

マスコミはそれをあおり アーティストはそれを歌う

俺はこの前ふられたばかり 今年はバイトのクリスマス

とても疲れて帰る途中に 道の向こうにお前を見た

 

隣に憧れの人を連れて 宝石店に入るお前

好きなものを選ぶと良いよと 指輪を物色する二人

高そうなのを選ぶとお前は 取り出だしたる茶封筒

すべてを店員に差し出し 得意満面なお前

 

俺の金だぞ 俺の金だぞ 俺の金だぞ それはお前

俺の金だぞ 俺の金だぞ 俺の金だぞ わかってんのか

 

クリスマスの雑踏の中に消えてゆく二人

 

俺の金だぞ 俺の金だぞ 俺の金だぞ それはお前

俺の金だぞ 俺の金だぞ 俺の金だぞ わかってんのか

 

利息は高いから 覚悟しておけよ


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