東京特許許可局　　第１章

作詞　遠山　和宏

東京特許許可局　　いったい何処に

東京特許許可局　　あるのだろう

東京特許許可局　　昨日の晩

東京特許許可局　　そんなことを思った

東京特許許可局　　まず始めに

東京特許許可局　　タウンページで

東京特許許可局　　さがしてみた

東京特許許可局　　見当たらない

東京特許許可局　　友達に聞いてみた

「九州には無いだろ」

「東京だろ、東京」

俺は博多の家を捨て

東京へ旅立った

東京特許許可局　　東京駅に

東京特許許可局　　降り立った俺は

東京特許許可局　　八重洲口に

東京特許許可局　　たどり着いた

東京特許許可局　　八重洲口では

東京特許許可局　　たくさんのバスが

東京特許許可局　　爆発していた

東京特許許可局　　はとバスもある！

バスガス爆発　　バスガス爆発

はとバスガス爆発　　はとバスガス爆発

東京特許許可局　　気を取り直して

東京特許許可局　　新宿へ向かった

東京特許許可局　　ホームレスのおじさんが

東京特許許可局　　話してくれた

「俺も昔、そんな場所をさがしていたな」

自分の行く末を見たような気がして

せすじに寒いものを感じた

東京特許許可局　　都庁にのぼって

東京特許許可局　　展望台から

東京特許許可局　　さがしてみたけど

東京特許許可局　　見当たらない

東京特許許可局　　都庁の人に

東京特許許可局　　聞いてみたら

東京特許許可局　　笑われちゃったよ

東京特許許可局　　どうしてかな

展望台から見た　東京ドームは

福岡のやつより　白かったね

東京特許許可局　　歌舞伎町で

東京特許許可局　　聞き込みをしたら

東京特許許可局　　恐そうなお兄さんに

東京特許許可局　　血だるまにされちゃった

東京特許許可局　　交番に行ったら

東京特許許可局　　おまわりさんが

東京特許許可局　　笑いながら

東京特許許可局　　こういったね

「東京にそんな場所はないよ」

東京特許許可局　　東京ディズニーランドみたいに

東京特許許可局　　千葉県にあるのかな

東京特許許可局　　新東京国際空港みたいに

東京特許許可局　　千葉県にあるのかな

「おまわりさん、千葉県にあるんですか？」

「さあ、千葉県警に問い合わせてみるか」

なんだかおおごとになってきたな

「じゃあ、千葉県警に行こうか」

連行されていくよ

連行されていくよ

連行されていくよ

気がついたら

そこは博多だった

「だめじゃないか、家出なんかしちゃ」

かあちゃん　捜索願い出したな

たのむよ　俺はもう三十路だよ

一人で旅に出たって　いいじゃない

かあちゃん　俺に向かって言ったね

「アンタ、東京特許許可局なんか　どこにもありゃしないよ」

そうだったのか

Ah　東京特許許可局　　

Ah　東京特許許可局長

Ah　東京特許許可局員になりたかった

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